元副部長にお話し頂きました
この人から作るとよい
以前の「人生初の勤務表作成 トンデモ引継ぎ」のなかで、前師長からの勤務表作成のノウハウについて、「このIさんは、月の最初と最後に休みを2日とか3日とか希望を出してくる。それで、公休が足りなくなるから、この人の勤務表から作るといいわ。」とアドバイスを受けたことを書きました。
その時は、訳も分からず聞いていたのですが、実際、勤務表作成が始まると、この言葉の重要性がヒシヒシと伝わってきました。公休数はその月によって8から10日ですが、この8日しかない月にIさんのような希望を入れられると作成に苦労します。8−(2+3)=3の公休でやり繰りしないといけない訳です。これが実に難しい。31日の月の場合、31−(2+3)=26 26日の中に公休3で作れるのか。最大連続勤務は5日間なので、公休が1日不足。とすると、希望の連続公休のどれかを年次有給休暇にしなければならない。1か月に1日の年次有給休暇くらい取得して当たり前とは思うが、人員不足が続けば、1日の余裕もない月もあります。でも、どうしてもIさんのような希望がある場合は、一番先にIさんの勤務表を休暇1日は入れて作成することもありなのです。Iさんのキャラクターは、極々普通の方で、仕事はきちんと行い、毒を吐くタイプではなかったのですが。
要注意人物
様々な病棟で多種多様な人柄の看護師を見てきましたが、この人は要注意人物!、ニコニコしているが実は裏の番長!!、ひと言言わずにいられないタイプなど個性豊かな方々がいらっしゃいます。勤務表作成は公平性を尊び作成されるものであります。が、師長といえども不要な攻撃には晒されたくはありません。ターゲットにされたら病棟運営がやりにくくなります。公平性を保ちつつ、夜勤の回数、リーダー回数、土日の休みの回数など、皆と同じではあるけれど、その人の勤務の流れが歪なものではなく、その人の勤務表を予め作成してから、全体の勤務表作成に着手するという手法も当然あって然りではないかと思います。各部署に一人は居るんですよ、注意を払っておいた方が良い看護師が。これは別の意味での依怙贔屓なのか?否、そうではない!あくまでも公平性は保ちつつなので、依怙贔屓には当たりません。どんなに一生懸命考えて作成した勤務表でも、攻撃性を持って訴えてくるスタッフは居ます。そんなときは、ひるまず、おじけず、じーっと相手の瞳に映る自分を見て、「私も色々考えたんだけど、この勤務でお願いします。○○さんが頼りなのよ。」と伝えて話は終わりにしましょう。そして、話し込むのであれば、相当な覚悟で臨むべし。