元副部長にお話し頂きました
安全な看護を提供できる勤務表作成とは、いかなるものか。その一つとして、勤務表作成に至る前段階の安全管理の実践での教育を徹底することがあり、絵にかいた餅ではなく、行動として浸透していることが挙げられる。スタッフの成長と個々のスキルの向上により、何があっても乗り切れる、大丈夫、安心して任せられる、という勤務表が作成できる。日勤から準夜勤務スタッフへの引継ぎ時、準夜スタッフ3名の顔を見て、不安になったことがあった。普段なら、出勤後に日勤メンバー、準夜メンバー、翌日の深夜メンバーを勤務表上で確認するのだが、何故かその日は抜けていた。自分が作成した勤務表なのに、あんなに穴が開くほ ど確認したのに、何故このメンバーなんだ? 3名のうち1名は看護スキルの高いスタッフ、1名は異動後間もないスタッフ、最後の1名は新人スタッフであった。あり得ない!でも、もう準夜は始まる。今更、変更なんてできるわけがない。腹をくくり、その日は、消灯の21時ごろまで残業し、病棟の安全を確認してから帰宅した。勤務表公表後に、スタッフ間で不安がある場合は、「師長さん、ここの組み合わせ、大丈夫ですか?」と意見をくれる場合があるのだが、この勤務については、誰からも意見がなかった。他のスタッフも大丈夫だと思ったのか・・・。私の不安は、スタッフを信頼していなかったといえば、それまでのことだが。翌 日の出勤時、深夜勤務者から特記事項の無いことを確認し、ほっと胸を撫で下ろした。本当に、何も起きなくて良かったと思う。