元副部長にお話し頂きました

今の時代、電子カルテ内に自動勤務表作成が装備されている病院、施設が多いかと思うのだが、私の勤務する病院でも大手IT企業の自動勤務表作成なるものを使用していた。昔ながらの紙と鉛筆で作成しようが、パソコンで作成しようが、その病院や施設の作成基準があるはず。明文化されてないなんてことは、無いはずだが・・・。否、無いと信じよう。施設基準及び、看護加算を満たす配置は当然のこと。労基法に引っかからないことも然り。夜勤者数、日勤者数、公休数、公休間隔、夜勤組み合わせなど、順守すべき項目はある程度限られている。が、作成するのは師長である。勤務表には、自動作成ソフトであれ、紙と鉛筆での作成であれ、師長のあらゆる考えと思いが鮮明に表出される。その考えと思いとは、その部署での看護をいかに安全に提供するか、教育的視点での組み合わせ、公平性があること、スタッフの体調と勤務希望に書けない事情を考慮しているか。故に、渾身の作なのである。その部署を多角的に熟知し、スタッフ一人ひとりを良く観察し、人間性、コミュニケーション能力、成長度合い、看護スキルなどを統合して作成に臨む。勤務表作成が、ただの数合わせでない所以はここにある。

前回までの柔らかい感じの内容とは違って、今回は、かなり真面目になりました。