元部長にお話し頂きました
今から15年前の4月に病棟師長を拝命した。私が勤務する病院は、毎月10日 が勤務希望の締め切り日となる。その数年前から、7:1看護体制加算が導入さ れ、患者47名に対し、漸く続いた2人夜勤から3人夜勤になり、病棟スタッフ が師長含め25名であった。師長としての最初の難題は、5月の勤務表作成であ った。その病棟の副師長を3年間経験し、同部署での昇任であったことから、部 署の業務に加え、スタッフのことは、良く理解していると思っていた。が、勤務 表作成は、全く別世界であった。前任の師長からの引継ぎは、忘れもしない、ア ッという間の15分間で終了! これ、本当の話です。勤務表作成のノウハウに ついては、「このIさんは、月の最初と最後に休みを2日とか3日とか希望を出 してくる。それで、公休が足りなくなるから、この人の勤務表から作るといい わ。」以上。当時の私は、「ふーん、そうなんだー」と、呑気な返答をしたのを 覚えている。今なら、許されるわけもないトンデモない引継ぎであったのだ。当 病院の看護師の勤務希望数は、5日間、これは、労使交渉で勝ち取ったもので、 何十年も変わっていない。兎にも角にも、このような状況で、私の勤務表作成が 始まったのである。